全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデスとは

「全身性紅斑性狼瘡」とも呼び、そもそもはループス(狼瘡)という皮膚の病気が知られており、その後全身の臓器に症状を認める事が発見されたため、全身性が付くことになりました。特徴的な皮膚の症状だけでも、アトピーや湿疹などと間違われやすい「皮膚紅斑」や、両頬から鼻にかけて蝶が羽を広げた様な形の赤い皮疹「蝶形紅斑」、日差しに当たった部分が赤く痒くなる「日光過敏」など多彩です。
全身の臓器症状として最も重要なものが、「ループス腎炎」という腎臓の病気です。主に血尿やタンパク尿が認められ、急激に腎臓の機能が低下し、最悪の場合は腎不全となり、人工透析が必要な場合もあります。その他にも、発熱や関節痛、血球減少などさまざまな症状が起きる事があります。

発症しやすい方が20〜30代の女性に多いため、早期発見・早期治療ももちろんですが、妊娠や出産などのライフイベントに応じた治療の調整が必要な場合があります。