子宮頸癌ワクチン
子宮頸癌ワクチン
子宮頸癌ワクチン接種について
子宮頸癌ワクチンは3種類のワクチンから選べます。途中でワクチンの変更はできません。
セクシャルデビュー前の、中学生や高校生には副作用が少なくて子宮頸がんと尖圭コンジローマも予防することが期待できるガーダシルをお勧めいたします。
反対に、成人でとくに性行為の経験がある方には、すでに6型11型のHPVは既に感染している可能性が高いので、子宮頸がんの予防効果に優れたサーバリックスをお勧めしています。
さらに、自費になりますが90％以上の予防効果があると言われるシルガード9の接種も可能です。
| サーバリックス（2価） | ガーダシル（4価） | シルガード9（9価） | |
|---|---|---|---|
| 製造販売元 | グラクソ・スミスクライン | MSD | MSD |
| HPV型 | 16、18 | 6、11、16、18 | 6、11、16、18、31、33、45、 52、58 |
| 予防できる疾患 |
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| 投与方法 | 筋肉内接種（0/1/6ヶ月目） | 筋肉内接種（0/2/6ヶ月目） | 筋肉内接種（0/2/6ヶ月目） |
| 対象者 | 10歳以上の女性 | 9歳以上の者 | 9歳以上の女性 |
| 公費助成 | 小学6年生〜高校1年生相当の女子 （対象者のみ公費助成を受けられる、積極的勧奨差止め中） |
小学6年生〜高校1年生相当の女子 （対象者のみ公費助成を受けられる、積極的勧奨差止め中） |
任意接種 |
| 発売年 | 2009年 | 2011年 | 2021年 |
| 当院での取り扱い | 当院では接種不可 | 当院で接種可 | 当院で接種可 |
※尖圭コンジローマ： 性器や肛門周囲にできるイボ。良性ですが治療しにくい。
シルガード9について
子宮頸がんの前がん病変に対する予防効果があります。
ガーダシル®による予防効果に加え、新たに追加された5つのHPV型に関連したグレード2以上の子宮頸部上皮内腫瘍（CIN2/3）、上皮内腺がん（AIS）、外陰上皮内腫瘍（VIN2/3）および腟上皮内腫瘍（VaIN2/3）の発生率に対するシルガード®9の予防効果は96.7%
シルガード9の副反応
注射部位の副反応は、本剤接種後5日間に7,071例中6,414例（90.7%）に認められます。
主なものは疼痛6,356例（89.9%）、腫脹2,830例（40.0%）、紅斑2,407例（34.0%）、そう痒感388例（5.5%）、内出血137例（1.9%）、腫瘤90例（1.3%）、出血69例（1.0%）
シルガード9の接種方法・料金
- 9歳以上の女性に、1回0.5mLを合計3回、筋肉注射
- 2回目は初回接種の2か月後、3回目は初回接種の6か月後に接種
- 現金支払。1回につき27,500円。
- 3回接種が必要です。
- 定期接種ではありません。
