ボトックス注射法について
ボトックス注射法について
ボトックスは以前より眼瞼けいれん、顔面けいれん等の治療に用いられ、その安全性は確立されていますが、筋肉の力を弱めることを利用してシワの治療に用いられるようになってきました。
ボトックスとはボツリヌス菌の毒素成分を体に害のないようにした注射薬で、筋肉の収縮に必要なアセチルコリンの分泌を阻害することにより、一過性(3~6ヶ月)の筋肉マヒを生じさせます。この為シワの原因になる表情筋の力を弱め、喜怒哀楽の自然な表情を損なうことなく、シワが生じるのを防ぐ事ができます。
また肌に張りが生じるなどの複合効果もあり非常に満足度の高いシワ取り方です。
適応
- 額のシワ
- 眉間のシワ
- 目尻のシワ(下まぶたは不可)
治療法
5~10分数カ所の注射で終了します。
終了後は出血や腫れを防ぐため10分ほど冷やします。
治療後、すぐにお化粧をして帰れます。
1~2週間後に異常があれば診察にいらしてください。
注意事項
- 重症筋無力症等の神経筋疾患の方、妊娠中の方、授乳中の方は治療できません。
- 治療後、時に注射部位に出血班、腫れ、重たく感じる等の症状が出ることがありますが、1週間位でおさまります。
- 注射部位の疼痛、知覚減退などを訴えられる方がありますが1~2時間でおさまります。
- 稀に注射後吐き気、頭痛、倦怠感などが出ることがありますが、1~2日でおさまります。
- 非常に稀に上まぶたが下がる等の副作用が生じることがありますが、1ヶ月以内に改善します。
- ボトックスの効果持続期間は3~6ヶ月ですので、再投与を必要とします。
- 効果の発現程度には個人差がありますが、かなり深いシワは完全には除去されません。